星空を楽しもう
北軽井沢は星が凄く綺麗に見える所です。
理由は、街から離れて灯りが少なく、標高が高くて空気が澄んでいるから。
初心者の方でも楽しめる、星空の豆知識をまとめています。是非お楽しみください
星の明るさ
「1等星」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。
星は明るさでグループ分けされていて、1番明るい星を1等星、ギリギリ見える星を6等星と呼んでいます。数字が小さい程明るく、1等ごとに2.5倍明るくなります。1等星は空全体で21個しかない、6等星の100倍明るい星です。昔は1等星が1番明るいとされていましたが、もっと明るい星が発見され、マイナス表記されるようになりました。ちなみに太陽は-26.7等級、月は満月時で-12.7等級、金星は-4等級、木星・火星・水星は地球との距離で変化しますが、近い時は-3等級位と言われています。なので、「あの星明るい」と思ったら、これらの星や一等星の可能性が高いです。また「冬は星が綺麗」と言われます。その理由は空気が澄んでいるのもありますが、明るい一等星が21個中7個も見える季節だからでもあります。
スタディスタイル 自然学習館より画像引用
星の色
星をよく見ると、赤や青、黄色っぽいものがあるのが分かります。
これは星の温度の違いによるものです。火も中心の熱い所は青く、外側は温度が低くて赤くなったりしますが、これと一緒です。熱い星は表面温度が4万度近く、青白く見えます。温度が下がるに連れて白、黄色、橙、赤と色が変化します、ちなみに太陽の表面温度は6000度位で、そのため黄色く見えています。
また、色で星の年齢を推測できます。星は年を取る程温度が低く、赤くなります。逆に青白く輝く星は比較的最近生まれた、若い星なのです。若い程、熱く燃え上がる。人間と一緒かもしれませんね。
胎内自然天文館ブログより画像引用
星の距離
「光年」という言葉は聞いたことがありますよね。
宇宙には、光よりも速く進めるものはなく、光は1秒に30万キロメートル(地球7周半)進みます。その光すら届くのに何年もかかるほど宇宙は広いので、宇宙の距離を表すのに「光年」を使います。1光年は、光が1年間に進む距離で、9.5兆キロメートルです。ちなみに月から地球までの距離は約38万キロメートル(1.3光秒)、太陽から地球までの距離は約1億5千万キロメートル(8光分)です。つまり、私達は1.3秒前の月、8分前の太陽を見ているのです。ちなみに、観測できた中で最も遠い恒星はイカロスという星で、なんと地球から94億光年の距離にあります。星は近い程明るく、遠いと暗かったり見えなかったりするので、星座はあくまで地球からの距離で見えるものでもあります。もし、星を全部同じ距離に並べたら、全然違う星空になるかもしれません。
千一夜すもつくれん話より画像引用
惑星を探してみよう
星に興味が湧いたら惑星を探してみよう。
惑星は、惑う星と書く通り、どんどん移動して、いろんな場所に現れます。
他の星はチラチラ点滅して見えますが、以下の惑星は光が強く、光り続けて見えます。
見つけやすい惑星と、探し方のコツを紹介しますので、探してみてください。
尚、Stellarium(iphone、Android)という無料アプリをダウンロードして、
スマホを気になる星や星座に向けると、どの星か教えてくれます
~金星~
・宵の明星、明けの明星という言葉がありますが、夕方か明け方に一番明るく光る星が金星です。
・真夜中に金星を見ることはできません
・日の入り後の西の空、日の出前の東の空で、強く光る星があれば金星です(-4等星です)
~木星~
・-2等星から-3等星と非常に明るく、金色に輝いて見えます
・金星が宵の明星や明けの明星と呼ばれるのに対して、木星は真夜中にも見られるので「夜半の明星」と呼ばれます
・場所は日付と時刻で刻々と変わります。Stellarium(iphone、Android)で位置を調べてみてください
~火星~
・夜空に赤っぽく、強く光る星が火星です
・火星は、地球との距離が変わるため、近い時期は-2等級、遠い時期は2等級位に明るさが変わります
・2年2カ月ごとに地球に接近し、直近では2022年12月に最接近、2023年3月頃まで明るく見えます
・その次の接近は、2025年2月頃です
~土星~
・土星は鈍い黄色に輝く明るめの星です(0等星です)
・光が強く、他の星よりチラチラとしたまたたきがかなり少ないです
恒星惑星衛星の違いより画像引用